あまり知らないネックレスの留め具の種類と特徴について Staff nori’s blog
こんにちは。noriです。
前回と引き続き、アクセサリーづくりで意外と知られていない部材についてご紹介していきます。
前回のブログはこちら。
これからアクセサリーづくりをしたい方や、アクセサリーの販売をされている方も参考に読んでいただけると幸いです。
ネックレスの留め具パーツの種類
留め具と言っても、現在はたくさんの形のものが出ており、パーツ屋さんに行かれると種類の多さに驚かれる方もいらっしゃるかと思います。今回は、よく使用される①～⑧種類の留め具について、それぞれ形と使い方の違いがありますので、実際の商品の画像と一緒にご紹介していきます。
①マンテル
棒状の留め具を丸い輪っかに入れて留めるタイプの留め具を指します。また、「トグル」とも言われる方もいらっしゃいます。英語圏では、「Toggle Clasp(トグルクラスプ)」と呼ばれており、その流れで日本でもトグルと使われることがしばしばあるようです。
マンテルの形状は、ダッフルコートのボタンのトグルボタンが由来と言われており、ロープなどで作られた輪っかの中に留め木という棒を通し、輪っかに引っかけることで上着を留めておくことのできるボタンの仕組みから来ています。
鍵と鍵穴のように、留め具パーツ同士”対”になっているため、カニカンやヒキワのような留め具とは違い、代用できない留め具であることが特徴的ですね。
デザインに関しても、マンテルはネックレスのトップにしてデザインのポイントに使われることが多いんです。
留め具の形状自体がデザイン性が高いことからマンテルネックレスは、シンプルな作りであっても個性が光るアクセサリーとして昨今では若年層の間で流行っている形です。
写真のようにシンプルな淡水パールネックレスであっても、マンテルと組み合わせると今っぽさが増して、オシャレですよね。
②スライド式
Raffiaでは大人気の留め具パーツ「スライド式ネックレス」。
名前のとおり、丸いパーツをずらして着用できることからスライド式と呼びます。
着用する際は、チェーンの端まで丸パーツをずらし、チェーンを頭にくぐらせて着用し、短い長さにスライドさせて長さを微調整します。
特徴は、長さの調整幅が広いことです。
そのため、ロングネックレスであってもチョーカーネックレスまで首にピッタリと張り付くような着用スタイルを楽しむことができます。
③クラスプ
クラスプとは、英語で”留め金”のこと。
アクセサリー用語では、ネックレスを後ろでつなぎ合わせる留め具として知られています。
様々なデザインがありますが、形としては対となるパーツを差し込むもしくは合わせることで留まる仕様になっています。
写真に掲載しているパールネックレスのクラスプは、バネ式と言われるタイプ。
このタイプは、彫刻のようなデザインのオシャレなものが多いのが特徴です。
差し込む金具パーツはバネのような弾性を利用した形になっておりますので、バネが故障しやすい点が若干難点ですね。しかし、留め具部分もこだわりたい方にはおすすめです！
パーティーシーン、フォーマルなシーンでは髪をアップにされる方も多いでしょう。
アップヘアではバックスタイルも気になるところです。
そんな時にバネ式のクラスプなら、後ろ姿も気を抜かずオシャレが叶いますね。
④マグネット式クラスプ
③のクラスプと少し違い、マグネットの磁力によって対になるパーツがピッタリと引っ付いて留まる仕様になっています。
また何といっても着脱がとっても簡単な点が一番の魅力です！
”ネックレスを一人で留めらない・・・だから着けることを避けて来た”という方もぜひマグネット式クラスプを使ったネックレスを試してみてほしいです！
⑤フック＆コネクター
見た目のとおりフックを引っかけて留めるパーツです。
主にS字とU字があり、個性的な見た目からネックレスのさりげないポイントになっているものが多いようです。
天然石を使ったネックレスなど、エスニックな雰囲気のアイテムと相性が良く、使用されることも。
⑥カニカンとアジャスタ
カニの手に似ていることからカニカンと言われ、マルカン、チェーンに留めるパーツです。
ネックレスだけでなく、キーホルダーなど引っかけるタイプのアクセサリーチャームなどもカニカンを使用しているものがほとんどです。
特徴は安定した固定ができることから強度に強い特徴があります。
天然石をトップに下げたペンダントトップなどは、トップパーツの重みをチェーンで支えています。
このように重たいパーツに向いているのが、カニカン。
カニカンにすると安定した着用感になります。
⑦ヒキワ
ジュエリーネックレスに使用されることが多い、ヒキワ。
華奢なパーツのためカニカンと比べると強度は弱いですが、ジュエリーのような繊細なデザインとの相性が抜群！
引き金を引いて輪っかを開け、アジャスタ部分に引っかける仕様ですので、手先の細かい操作が必要になります。
⑧ラリエット
最後にラリエットです。
こちらはほかのタイプとは打って変わってチェーンを結んでネクタイのように着けるネックレスです。
長さも８０ｃｍ以上のものが多く、アクセサリーというよりもお洋服の一部として着けられることが多いアイテムです。
いかがでしたでしょうか？
ネックレスの留め具でも種類が豊富で、奥が深いです。
ご紹介した８種類だけでなくもっと種類はありますし、どの留め具を選ぶかはネックレスの形状やデザインのポイントによって変わってきます。
細かい部材も考えられて作られていることがわかりますよね～！
アクセサリーデザイナーのお仕事は細かい工夫が光るお仕事ですので、今後もご紹介していきたいと思います！
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました！
関連記事
-
2024/04/30（火） -
2024/04/25（木） -
2024/04/23（火） -
2024/04/18（木） -
2024/04/15（月）
