【アクセサリーの豆知識】人との絆を深めるパワーを持つ、”トルコ石(ターコイズ)”について Staff nori’s blog
今月のアクセサリーの豆知識では、トルコ石(ターコイズ)について理解を深めていきたいと思います。
目次
- トルコ石の歴史
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そもそもなぜ”トルコ”石と呼ぶのか
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トルコ石の特性について
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産地によって特徴を持つトルコ石
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トルコ石の見分け方
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トルコ石の取り扱い注意点
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宝飾品・芸術品としてのトルコ石
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パワーストーンとしての意味合い
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煌びやかなターコイズアクセサリー
トルコ石の歴史
B.C.4000年古代エジブトの墓に埋蔵されていたトルコ石。世界最古の宝飾品の一つと言われています。当時、古代エジプト人は、トルコ石を楽しみや喜びを意味する「メフカト」と呼んでいました。
そもそもなぜ”トルコ”石と呼ぶのでしょうか?
別名ターコイズと呼ばれるトルコ石。ターコイズという名前の方が皆さんに親しみのある名称なのではないでしょうか。そもそもなぜ”トルコ”の石と言われているのか気になる方もいらっしゃいますよね。
トルコ石とは、特にトルコで産出されているからではありません。それに最も多い原産国は、イランと言われています。
ではなぜトルコの石、か。
その昔トルコの商人が貿易品としてヨーロッパに持ち込んだことから「トルコ人の石」という意味でそう呼ばれてきました。
次は、石の特性について説明していきます。
トルコ石の特性について
トルコ石/
・12月の誕生石
・原産国:アフガニスタン、中国、インド、イラン、アメリカ
・鉱物
・化学組成:CuAl6(PO4)4(OH)8.5H2O
・色:ブルー・グリーン
・屈折率:1.610 ~ 1.6 (※a)
※a 屈折率
密度の異なるモノの境目で折れ曲がる特性を持つのが光。密度の低い空気から密度の高いダイヤモンドに光を当てると、光の速度は遅くなり、垂直方向に進みます。一方で、ダイヤモンドから空気中に光が出ていく場合は光の速度が速くなり、水平方向に進みます。この光の折れ曲がり度合いを数値で表したのが屈折率。
宝石のキラキラとした輝きの理由は、この屈折率が高いからです。ダイヤモンドは大体2.4%。この数値が高ければ高いほど、石はキラキラと輝きが強く見えるのです。今回紹介のトルコ石は1.6とダイヤモンドと比べると屈折率は低く、一般的な鉱物の平均値。
原産国がヨーロッパ、中東エリア〜中国〜アメリカと広範囲に渡って産出されているトルコ石。しかしながら、原産国によって石の特徴に違いがあるとされています。早速比べてみましょう!
↓
産地によって特徴を持つトルコ石!
フランス語でトルコ石=『ターコイズ』ターコイズとも呼ばれるトルコ石は、原産国ごとに産出される特徴に違いがあると言われています。
イラン産の『ターコイズ』(トルコ石)
2000年以上もの間、ペルシャとして知られた地域はトルコ石の主要な産地でした。この地域で採れるものは研磨してから20年以上経っても美しいターコイズブルーを保ってくれる高品質な石が採掘されることが特徴です。
イランのトルコ石は一般的に白い斑点がついていますが、その色合いと硬さは他の産地よりも優れていると言われています。
参考:http://highhorsetipis.com/jewelry-turquoise.html
アメリカ産の『ターコイズ』(トルコ石)
アメリカで採れるターコイズは、独特の巣のような黒い模様というメイトリックスが入っており、アリゾナで採れるトルコ石は模様が入っているものとないものがあります。
イラン産のトルコ石と比べると耐久性が低く、変色する可能性が高いので原石に透明なアクリルを浸透させてからカットをしています。
19世紀の末、ニューメキシコ州にある鉱山をニューヨークのティファニーが所有したことから、ティファニー・ターコイズと呼ばれるようになりました。
代表的産地:アリゾナ産
参考:http://highhorsetipis.com/jewelry-turquoise.html
中国産の『ターコイズ』(トルコ石)
中国は3000年以上に渡り、少量ながらもトルコの産地でした。その昔、マルコ・ポーロは現在の四川省から見つかったと報告しています。中国産トルコ石は、色が濃いめであり、ほとんどの石にメイトリックスが入っているのが特徴です。
また、耐久性が低いことからアメリカ産同様にアクリルを浸透させる処理が必要となってきます。
参考:http://highhorsetipis.com/jewelry-turquoise.html
どの国から採れるトルコ石が良いの?と思われますが、それぞれ特徴を持つためどの国が良い悪いという判断はしづらいでしょう。ですが、品質の良し悪しの決め手となる基準を抑えておくのも大切です。
トルコ石の見分け方とは?
まずはイラン産の天然石であるか、アクリル浸透させた処理を施しているかがポイントとなります。
参考:https://funq.jp/lightning/article/518182/
そして品質の決め手となるのは、
・全体に緑がかっているかどうか?
・形の良さ
であるとされています。
また、メイトリックスがバランス良く入っている石や無地の石なども評価が高くなる基準となります。
メイトリックス についてさらに詳しく記載されているhttp://highhorsetipis.com/jewelry-turquoise.html より一部抜粋いたしました。
ターコイズは、多孔質で比較的柔らく硬度は5から6強ぐらいです。ミネラルの含有率 & マトリックス( 不純物 ) の入り方によって硬度に違いが出ます。 ターコイズの粒子が小さ ければ小さいほど石は硬くなります。 小さい粒子の石が母岩により、一つのナゲット( 塊石 ) になったときに、 マトリックス ( 不純物の網目状の層 )が形成されます。
[マトリックスの入り方]
マトリックスもさまざまで、 黒~黒褐色~茶褐色~赤褐色~黄褐色~灰色 希にゴールド~シルバー~水晶や黄鉄鉱、褐鉄鉱のなどが入ることもあります。 マトリックスの入り方によって、ターコイズに表情が加わります。
■スパイダーWeb
クモの巣状にメイトリックス が入ったものを指します。
■スモーキーWeb
雲のようにもやっとした模様の入ったものを指します。
■ウォーターWeb
水が流れるようなメイトリックス が入ったものを指します。
(メイトリックス の種類☝️)
トルコ石の取り扱い注意点を抑えておきましょう!
トルコ石を取り扱う上で注意したい点がいくつかあります。
・香水や化粧品などが付着することで変色する恐れがある
・長時間日光に当てたりするのも変色が起こる可能性があります
・皮脂に弱いため、アクセサリーなど身に着けるアイテムであった場合は、柔らかい布で拭くなどを心がけましょう
トルコ石は天然であれば薬品や光に変色の心配がありますが、アクリル処理を施したものは天然のものに比べて強いと言われています。
宝飾品・芸術品としてのトルコ石
比較的柔らかい特性を持つトルコ石。ヨーロッパやアジア、中東、南北アメリカの芸術家たちは、彫刻された宝飾品としてトルコ石を選んできました。また、研磨すると滑らかで、輝きが良いことからアクセサリーなど装飾品として用いられるようになりました。
パワーストーンとしての意味合い
12月の誕生石で知られるターコイズ(ここではパワーストーンという意味でトルコ石をターコイズと呼びます)。ターコイズ=トルコ石の名前の由来は、当時商人が貿易品としてヨーロッパに持ち込んだことで呼ばれるようになった、と冒頭で説明しました。
その当時、ヨーロッパへ持ち込んだ商人が旅のお守りとしてラクダの首にこの石をつけていたことから、ターコイズは旅の守り石として世界中に知られるようになったと言われています。(交通安全を意味するお守りのようなものですね・・)
また、インディアンの間ではターコイズのブルーの美しさから『地球をとりまく美しい空』を表す神の石として捉えられてきました。そしてこの聖なる力を持つターコイズは親から子へ受け継がれる形で存在していったと言われています。
現代では、このような背景からターコイズを人に贈ることで更なる神秘なる力を発揮し、持ち主を守ると伝えらています。つまり人と人との絆を深める役割を持つ石であるということ。
さらに、ターコイズの緑みがかった明るい青色は、乾いた大地を潤す水を象徴し、心に潤いと安定をもたらす色。とても穏やかな波動を持ち、感情の波を静め、不安や焦りを洗い流す効果が期待できるでしょう。
そのため、ブレスレットやアクセサリー、お守りとして幸運アイテムに用いられることが多いのです。
煌びやかなターコイズアクセサリー
どれも素敵です^^
言葉の由来や時代背景、パワーストーンとしての意味や石の特性についてざっと説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
中身を深く知ることによって、アクセサリーを身に着けるときにもっと愛着が湧いてくるのではないでしょうか。
ぜひ興味がある方はさらに深く探ってみてはいかがでしょう。
今回参考にさせていただいたサイトについては下記に記しておきます。
Highhorse Tipis / Navajo Jewelry:http://highhorsetipis.com/jewelry-turquoise.html
lightning:https://funq.jp/lightning/article/518182/
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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先日、メールお送りしましたが、余りに短いメールだったため、ご理解いただけなかったかな!?と思い再度メール差し上げました。
ブログ、アクセサリーの豆知識のトルコ石についての、「トルコ石の特性について」の下の石が集合したタンブル写真はターコイズではなく、クリソコラと言う鉱物で似てはいますが違う鉱物だとおもいます。私の個人的な意見ですので無視していただいても結構です。一応お知らせまで。